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北海道立体表現展 |
2010年5月15日〜6月27日、札幌芸術の森美術館
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今回、この展覧会に参加するにあたり、自分は何をすべきか。元来の彫刻家、立体造形作家の集団の中で自らの在り方を探り、自らの独自性を見つめなおしました。通常、立体作品は光と影の効果で、その実在感(立体感)と物質感(材質感)を強調するものですがわたしのそれは、色彩を際立たせることのための手段としてのみ用いています。 絵画の発展形としてのインスタレーションでありながら、立体でしか表現出来ない反射光によって色彩を主役と捉えた作品です。白い空間にその存在を極力埋没させ、支持体裏面に施された蛍光塗料の彩色が強いライティングによって会場床面・各支持体表面に鮮やかな反射光を生む仕掛けです。
タイトルの「コンペイトウの隠れ家」には鑑賞者と作品を繋ぐ重要な役割を担っています。反射光の色合いと同色のコンペイトウが実際に幾つか配されることによって、鑑賞者は覗き込み、作品空間の中へと誘われます。様々な角度からコンペイトウを探す行為を経て、作品の全貌を体感することになるのです。 |
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