Toshihiko SHIBUYA  
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澁谷俊彦 ガーデン・インスタレーション: Snow Pallet V
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澁谷俊彦 ガーデン・インスタレーション: Snow Pallet V
■会期:2012年12月8日(土)〜2013年雪解けまで(会期未定)
■会場:関口雄揮記念美術館(札幌市南区常盤3条1丁目)

環境との戯れ ―《SNOW PALLET 3》によせて―
強烈な寒波により、わずか3、4時間のうちに20センチを越える積雪を記録した数日前のことである。湿り気を多く含んだ雪が、瞬く間に地面を覆い尽くし、木々や建物の上にうずたかく積もった。そうしたなか、白い枠形や円盤形のオブジェたちは、降り積もる雪を歓迎するかのように、色とりどりの輝きを放ちはじめた。金属で組まれたオブジェたちは、冷たい外気にあてられて、その周囲に、上面に、抵抗なく雪を受け入れゆく。そして雪が厚みを増してゆくごとに、いっそう輝きを強めてゆくのである。やがて全体の半分ほどが雪に埋もれた頃、白銀の上に蛍光色の鮮やかな光が点在する、幻想的な空間が出現した。《SNOW PALLET 3》の劇的な幕開けであった。
 今作で3作目となる《SNOW PALLET》は、これまでモエレ沼公園や札幌芸術の森美術館の中庭などで澁谷氏が行ってきた、いわゆるインスタレーション(空間芸術)の試みのひとつである。その名が示すとおり雪が重要な要素とされ、空間のみならず、北海道の季候風土の特性までも取り込む氏の意欲作だ。回を重ねる毎にそうした環境との関わりについての考察は深められてきたが、今回は自然物とのコラボレーションを狙い、樹木の周囲にオブジェを設置し、これまでとはひと味違った表情を生み出しているのが特徴である。
 そもそも《SNOW PALLET》は、白く平坦な雪面に彩りと起伏を与えるという恣意性と、雪や風の作り出す造形の偶然性とが、絶妙なバランスを織りなすことによって成り立つ作品である。そこには調和や対立といった単純な図式は当てはまらない。そこにあるのは、作品と環境とが対等な立場において、互いの存在を固持しつつ自由に戯れあうような関係と言えるだろう。そして今作で氏は、松の巨木や白樺といった自然物の周囲にオブジェたちを配置することで、作品における恣意性と偶然性の要素を強化し、環境との、より厚みのある関係を築こうとしはじめているのである。
 環境と芸術との関係はいかにあるべきかという問いを、氏は本作において問い続けていると言える。そしてその答えはすでに上記のように形で具現化されつつあるに違いない。氏のたゆまぬ努力に敬意を表すとともに、当館の前庭を発表の場として選んでいただいたことに、この場を借りて謝意を表したい。
門間仁史(もんまさとし 関口雄揮記念美術館学芸員)

The exhibition Snow PalletV by Toshihiko Shibuya was held at the front garden in the Yuki Sekiguchi Museum of Art which is located next to Sapporo Art Park. The first exhibition of this series "Snow Pallet" was held in the Moerenuma Park in 2011. The second one, "Snow PalletU" was held in the garden of Sapporo Art Park from Dec 2011 to Mar 2012.
For the first series, the new landscape - showing the art installation under snowfall and strong wind with the scenery of Mt. Moere, in the park.
In contrast, we could see humorous shapes of the snow in the second exhibition place, because these was no wind in the garden of Sapporo Art Park.
Then the third series this time, it installed the objects to nestle close to pine trees and white birches to create a coexistence image.

   
       
 
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